CSSとはウェブページの見た目を制御するためのスタイルシート言語です。CSSは1996年にCSS1が登場し、1998年にCSS2、2004年にCSS2.1、2011年にCSS3が発表されました。
CSSの基本
CSSはHTMLのタグのスタイルを変更するものであり、構文は以下のようになります。
selector {
property: value;
}
selectorは指定したいHTMLタグやHTMLタグのid、class属性を指定します。例えばh1タグであればh1、idが「id」のタグであれば「#id」、classが「class」のタグであれば「.class」となります。
CSSはHTMLのタグに紐づけて使用されます。紐づけ方は3種類あります。
インラインCSS
インラインCSSとはHTMLのタグの共通属性のstyle属性にスタイルを記述する方法です。以下に一例を示します。
<h1 style="color: red;">Test</h1>
Test
上記の例ではh1タグのstyle属性にcoler:redと記述することで、h1タグの文字の色を赤色に指定しています。
内部CSS
内部CSSとはHTMLのstyleタグにCSSを記述する方法です。以下に一例を示します。
<style>
h1 {
color: red;
}
</style>
<h1>Test</h1>
Test
外部CSS
外部CSSとはCSSのコードを.cssファイルにCSSを記述する方法です。記述したCSSファイルはHTMLのlinkタグで紐づけます。
まとめ
以下に3種類の方法についてのまとめを示します。
方法 | 利便性 | 再利用性 | 主な用途 |
インラインCSS | 簡単 | 低い | 特定の要素にのみ適用したい場合 |
内部CSS | ページ全体で適用可能 | 中程度 | 単一ページのスタイル指定に適している |
外部CSS | 複数ページでスタイルを共有可能 | 高い | 複数ページや大規模なプロジェクトで使用 |
よく使用されるのは外部CSSです。外部CSSにすることで適応するスタイルが制御しやすくなります。
本解説シリーズでは内部CSSを使用してコードと見た目を表示します。
CSSの優先順位
CSSはスタイルの記述方法によって優先順位が異なります。優先順位は以下の通りです。
- インラインスタイル
- IDセレクタ(#idで指定されるスタイル)
- クラスセレクター(.classで指定されるスタイル)、属性セレクター、疑似クラス
- タグセレクター
- ブラウザのデフォルトスタイル
CSSはWebページを見やすくするために非常に重要な要素で、できることも幅広いです。このシリーズではすべてを紹介することはできませんが、基礎的な部分は一通り解説したいと思います。
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